お空への手紙

そーちゃん

そーちゃんとお別れしてもう１年が経ってしまいました。

もう１年、まだ１年。その時々によって感じ方は違います。

１年前、最後の面会になってしまったあの日。

にこにこ笑ったり、くしゃみしたり、顔を真っ赤にして泣いたり。

そんなそーちゃんのお顔を見ているだけでおかあさんはとってもとっても幸せでした。

一緒にあっかんべーの練習もしたよね。そーちゃん上手に舌をだしてあっかんべーできたね。

何時間そばにいても、おかあさんはもっともっとそーちゃんと一緒にいたくて、飽きることはなかったよ。

そしてあと半月もすれば、そーちゃんをおうちに連れて帰って、いつも一緒にいられる毎日が待っていると信じて疑わなかったのに。

そんな日々がもう目の前に待っていると思っていたあの日。

それなのに、あっという間に遠くへ旅立ってしまったそーちゃん。

そーちゃんを抱っこして、病院の窓から明るくなっていく空を眺めたね。

昨日と同じように抱っこしているのに、そーちゃんはもう笑っても泣いてもくれなかった。

今年もそーちゃんの日は、あの日と同じ青空だったよ。

どうして、どうして、どうして？

そんな思いは一生消えることはないと思うけど。

それでも、おとうさんとおかあさんはそーちゃんのぶんまで、一生懸命生きていくよ。

正直に告白すると、まだまだおかあさんはそーちゃんのことできもちがいっぱいいっぱいで、この先の自分の人生のこと、何にも考えられないんだけど、それでもなんとかがんばるよ。

そーちゃん。

おとうさんとおかあさんの、かわいいかわいいそーちゃん。

またどこかで絶対に会おうね。

絶対絶対、約束だよ。

そーちゃんと、おとうさんとおかあさん、３人の約束だからね。

2013年３月３日　おかあさんより